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ジュースの入ったコップを3つ乗せ 振り向きながら行き先の机番号の書いた伝票を見る。 注意が手のひらからはなれてバランスを崩した。 3つともこぼした。 一瞬何が起こったかわからず、真っ白から現実へ。 パニック。 気を付ければ起こらなかったミスだ、店の無駄な出費を作った、またジュースを作らなくちゃいけない手間を増やした、と頭の中を駆け巡る。 しかしそんなことを考えても集中力が無くなってまたミスを呼ぶし迷惑をかけるだけだから切り替えることが最善。 その葛藤のなか平常心を作るには無心になるしかない。 無表情、淡々と作業、マニュアル通りの言葉。 パニックになってこれ以上、迷惑をかけるわけにいかない。 涙目になるわけにはいかない。 炭酸水、一本いくらだったかな。レモンは? いくらの無駄になった? もう私と仕事するの嫌になった?呆れた? 顔見たらまたなにかしでかすと思う? 皆のストレスの元凶? その皆は強く私を責めたり嫌みを言ったりなんてしない。 悪く言わない。 引きずるんじゃないよ、なんて気づかってくれる。 私ができることは気を付けることだけ。 しっかりすることだけ。 それは全て私のエゴ、自分勝手。 ...
今、拒食気味から普通にご飯が食べたくなって来た。 どうしたらいい?どうすればいい? 食べて体重増やすか、このまま食べたいの我慢して体重キープするか・・・。 本心は体重増やしたくない。 でも、食べたい。 お腹いっぱい食べたい。 好きなものいっぱい食べたい。 だけど、体重が増えるのは耐えられない。 でも、どっちか選ばないといけないんだよね・・・。 っていうか、ちゃんと食べた方がいいんだよね? う〜ん・・・。 怖い・・・。
摂食障害はわたしを苦しめたし、不健康で歪んだ観念こそあった。けれど、それは自己否定感が強くて、ただでさえ不器用なわたしが生き抜くための手段だった。わたしは摂食障害をフル活用していたと思う。そしてそれはやはりデメリットばかりではなかったんだ。 娘として家の中で生き抜くための摂食障害から始まり、それは集団で過ごす学生時代をより良く過ごすための摂食障害にもなり、女として男に好かれるための摂食障害であり、社会人としてやっとこ切り抜けるための摂食障害であり、そしてわたしがわたしとして生きるための摂食障害になっていた。「摂食障害って超辛いし、わたしって摂食障害なの!!」って思ってても、治そうなんて思ったことはなかった。わたしの人生における摂食障害は、わたしのためにマルチに色んなことを担ってくれていた。 摂食障害はわたしを両親から庇い、遠ざけてくれた。これが一番大きい理由だったのかもしれない。家の中では摂食障害でいたほうが楽チンだった。両親は異常な目でわたしを見たけれど、お金をもらえた。すっごく気まぐれだったけど母さんはときたま私に優しくしてくれたし、父親の人は話しかけてこなくなった。イケてる彼氏もできたし(これは奇跡だろう)、職場では親切にしてもらえたし、具合が悪けりゃ休んだり早退した。わたしは痩せていることにプライドを保ち、自分が生きる意味をなんとか感じることができたからやっていけたのだ(当時はこの超低レベルなプライドにほとほと嫌気こそ差していたが、それさえもなかったら私はとっくに廃人だっただろう)。 痩せているから彼氏の前で裸にもなれたし、大胆な行動も取れた。痩せていることで優位な気分に浸り(勝手にw)、他人と堂々とコミュニケーションも取れた。痩せているからできたナルシシズムな痛い行動や発言、痩せていることによって後押しされた勇気さえあった。痩せていることによって確立できた私の悲しいアイデンティティー。いや、これって悲しいんだろうか?もはやこれで良かったんではないだろうか?いや、たぶんこれしかなかったんじゃないか、とさえ感じる。そうするしかなかった、そうとしかできなかったこのわたし。この摂食障害がわたしを動かし、作り、生かしていた。摂食障害はわたしが生きて歩くための杖だったのだ。 そしてわたしはいつのまにか適正体重になり、前より自分が好きになり、何より年齢がわたしを現実に引き戻す。 わたしはもう杖がいらないんじゃないかって、時々思う。杖にたくさんの感謝を言って、本当は杖を手放したいのだ。でも杖を何度捨てても、杖はわたしの手元に戻ってくる。今は杖をついている自分も、杖をつかなくてもいい自分もどっちもいて、どちらの自分にも戸惑い、ちょっと取り乱してしまう。おかしなことに未だ杖をついている自分にはやく「サヨナラ!」を言いたい回復を願う自分が「あなたは今のままではいけないのです!!」とわたしを脅してくる。「杖にもっともっと感謝して、その杖をつきながら前に進めばいいさ」と言ってくれる大らかな愛のある自分が「あなたは今のままでいいんだよ」と背中をさすってくれる。 かつてはすんげー敵だぜ!超憎いぜ!と思っていた摂食障害というこの杖が、今はわたしに寄り添ってくれているような、そんな不思議。が、ある。 たいしたオチがなくてすみません・・・(ちょっと調子が悪いのでことばにしてみた)。蘭さんの動画を何回も見て、焦らないようにしていまーす!